氷室神社文化興隆財団

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文人世界の光芒と古都奈良―大和の生き字引・水木要太郎―

水木要太郎は、膨大なコレクションを残したことでも有名です。 その中味は、大和古寺の瓦や経典、中・近世文書、典籍や写本、近世の刊本・刷り物や絵地図・暦本・著名文化人の書簡など多岐に及びます。このコレクションの過半数が国立歴 […]

水木十五堂小伝

明治中期から昭和初期にかけて水木要太郎という文人学者がいました。「大和の生き字引」といわれた奈良学者です。 要太郎は、奈良県史蹟勝地調査会の報告書や奈良県各地の郡誌の校閲、「大和めぐり」や「吉野精華」などの大和名所案内、 […]

高松塚古墳は守れるか 保存科学の挑戦

多くの国民に高松塚古墳壁画の劣化は大きな衝撃を与えました。壁画発見から三〇数年たち、現地保存から”解体修理”へと方針の転換が行われ、壁画を修復し、修復終了後石室を修復して壁画をもとに戻すことになります。 著者も、保存科学 […]

日本史の中の古代天皇陵

著者は、日本の近代化のなかで巨大古墳が天皇陵に治定されたことで、調査対象から除外されている状況に苦言を呈し、陵墓の歴史に目を向けます。この中で、我が国の始祖王である神武天皇の陵が、継体天皇、聖徳太子、大海人皇子の時代の三 […]

古代日本の陵墓と古墳2 律令期陵墓の成立と都城

本書は、「律令期陵墓の創出」という視点からまとめた論文集です。このなかで、畝傍山周辺の陵墓と額田部(ぬかたべ)氏の墓について次のように説明しています。 藤原京の造営にあたっては、30基以上におよぶ古墳が壊されている一方、 […]

唐古・鍵遺跡の考古学

本書は、六人のパネリストが唐古・鍵遺跡の重要性や、『唐古・鍵遺跡学』の研究方法など様々な角度から提言しています。 唐古・鍵遺跡は、1901年(明治34)年高橋健自博士が『考古界』に報告して以来、100年におよぶ調査で弥生 […]

瓦(かわら)ものと人間の文化史100

本書は、第Ⅰ部で瓦の効用と歴史、第Ⅱ部で古代の瓦について述べています。発掘資料や現存資料をもとに、仏教文化と共に大陸から伝来し、1400年にわたって日本の建築を飾ってきた瓦の製造技術、形態、文様などの変遷をたどる内容です […]

奈良伝説探訪

一つの伝説は、文学の歴史そのものであり、日本の信仰の歴史そのものでした。編者は、奈良は伝承文化の中でも特に歴史伝承や信仰伝承が豊かなところであるといいます。伝説の主人公は歴史上の英雄や高僧などが多く、その人物の偉業を土地 […]

奈良民俗紀行―西大和編―

長年民俗文化財の調査保存に携わってきた著者にとって、「西大和」は新興住宅地のイメージが先行する未知の領域でした。しかし、歩き始めるとさまざまな伝承や生活文化が今も息づいていることがわかってきたといいます。 本書では、この […]

祖霊と精霊の祭場 地域における民俗宗教の諸相

本書の調査地は奈良県北部、京都府南山城、滋賀県湖東湖南の諸地域ですが、なかでも奈良県生駒市高山では詳しい石塔調査が行われています。これによれば、中世は火葬単墓制でしたが、近世では埋葬する墓地と別の場所に石塔を建てる両墓制 […]