日本史の中の古代天皇陵
著者は、日本の近代化のなかで巨大古墳が天皇陵に治定されたことで、調査対象から除外されている状況に苦言を呈し、陵墓の歴史に目を向けます。この中で、我が国の始祖王である神武天皇の陵が、継体天皇、聖徳太子、大海人皇子の時代の三 […]
著者は、日本の近代化のなかで巨大古墳が天皇陵に治定されたことで、調査対象から除外されている状況に苦言を呈し、陵墓の歴史に目を向けます。この中で、我が国の始祖王である神武天皇の陵が、継体天皇、聖徳太子、大海人皇子の時代の三 […]
本書は、「律令期陵墓の創出」という視点からまとめた論文集です。このなかで、畝傍山周辺の陵墓と額田部(ぬかたべ)氏の墓について次のように説明しています。 藤原京の造営にあたっては、30基以上におよぶ古墳が壊されている一方、 […]
本書は、六人のパネリストが唐古・鍵遺跡の重要性や、『唐古・鍵遺跡学』の研究方法など様々な角度から提言しています。 唐古・鍵遺跡は、1901年(明治34)年高橋健自博士が『考古界』に報告して以来、100年におよぶ調査で弥生 […]
本書は、第Ⅰ部で瓦の効用と歴史、第Ⅱ部で古代の瓦について述べています。発掘資料や現存資料をもとに、仏教文化と共に大陸から伝来し、1400年にわたって日本の建築を飾ってきた瓦の製造技術、形態、文様などの変遷をたどる内容です […]
一つの伝説は、文学の歴史そのものであり、日本の信仰の歴史そのものでした。編者は、奈良は伝承文化の中でも特に歴史伝承や信仰伝承が豊かなところであるといいます。伝説の主人公は歴史上の英雄や高僧などが多く、その人物の偉業を土地 […]
長年民俗文化財の調査保存に携わってきた著者にとって、「西大和」は新興住宅地のイメージが先行する未知の領域でした。しかし、歩き始めるとさまざまな伝承や生活文化が今も息づいていることがわかってきたといいます。 本書では、この […]
本書の調査地は奈良県北部、京都府南山城、滋賀県湖東湖南の諸地域ですが、なかでも奈良県生駒市高山では詳しい石塔調査が行われています。これによれば、中世は火葬単墓制でしたが、近世では埋葬する墓地と別の場所に石塔を建てる両墓制 […]
近畿地方を中心に村の鎮守の祭祀を長老たちが中心になって行う「宮座」が多くみられます。 本書では、この「宮座」に仏教文化が大きく関係していることを論じています。その上で、「宮座」は次のような時代変遷を経たといいます。寺院の […]
本書は、奈良町・高畑界隈の信仰にまつわるスポットを紹介しています。 著者は、奈良町を辿るならまずは元興寺の極楽坊や塔跡だといいます。元興寺は、古代の大伽藍が極楽往生を願う庶民信仰の中心的な場になっていきます。周辺寺院のほ […]
奈良県南部の大峯山系は、修験道の中心的霊場となっています。著者はその吉野・金峯山寺の宗務総長です。平成16年には、吉野・大峯、熊野三山、高野山の三つの霊場と、大峯奥駆道、熊野参詣道、高野山町石道の三つの参詣道が、『紀伊山 […]