上方能楽史の研究
江戸期の上方では、江戸幕府の武家式楽の能とは異なる独自の能楽文化が花開いていました。 本書では、南都禰宜衆の演能活動が大きく取り上げられています。禰宜の演能活動の歴史は、南北朝からの長い歴史を持っていました。はじめは南都 […]
江戸期の上方では、江戸幕府の武家式楽の能とは異なる独自の能楽文化が花開いていました。 本書では、南都禰宜衆の演能活動が大きく取り上げられています。禰宜の演能活動の歴史は、南北朝からの長い歴史を持っていました。はじめは南都 […]
『長闇堂記』は春日社(現春日大社)の神人(じにん)であった久保権太夫(1571~1640)が著した茶湯の回想録です。『長闇堂記』には「侘数寄」という言葉が使われていますが、これは、貧しいためによい茶道具がなく、よい料理も […]
本書は、『山上宗二記』の入門書である。宗二は、利休の弟子で堺の商人で、秀吉にも仕え当時の茶の湯の中心にいた人物でした。その内容は、宗二が弟子に伝えた茶の湯の歴史、名物の茶道具の覚書で、茶の湯が大成されつつある時代の姿を今 […]
日本中世史の碩学が、茶道関係の論文を中心に編集された最新作で、多くがここ五年から十年ほどの間の論考です。 著者は、「中世の奈良は、史料が豊富で、大きな比重を示している。南都を除外しては語れない。」として、多くの事例を奈良 […]
第一章の「奈良の鹿愛護会」の話と第二章の「鹿せんべい」の話は、編集部が取材したもの。第三章から第七章までは、春日大社権宮司、生物学者、歴史家、社会学者、児童文学作家の寄稿で構成されています。神鹿の誕生から角伐りが行われる […]
奈良は古代だけのイメージではとらえきれない文化的伝統を中世に築き上げたが、茶をめぐる文化もその一つです。茶の湯を創始したとされる珠光が奈良の人であったのは、奈良が喫茶文化の先進地であったからでした。奈良は京都・堺より早く […]
本書は、春日山原始林を未来につなぐ方策を考え、「春日山原始林」と「奈良のシカ」と「人」の共生をめざしたものです。 かつての春日山界隈は古代の神聖性をベースにして、中世ないし近世の奈良の春日社や興福寺の神仏習合文化を育み、 […]
生駒市内の歴史、文化を分かりやすく紹介したハンドブックです。 生駒地域は、平城京と難波京を結ぶ道路が通り、寺院や墓地が築かれ、須恵器や瓦が焼かれる首都近郊地としての役割を果たしていました。中世には、生馬荘(いこまのしょう […]
天理大学文学部が「天理の歴史と文化」というシンポジウムをベースにして、山辺の歴史と文化を掘り起こした論文集です。 古代では、天理地域の古墳を概観し、奈良時代に栄えた石上(いそのかみ)の市のことや、柿本人麻呂の歌について説 […]
吉野の「仙境の歴史」を、10人の専門家が分担執筆した吉野の通史です。 近年の発掘で、宮の平遺跡や宮滝遺跡から、縄文早期〜弥生時代の住居跡などが出土しています。首長の墓とみられる吉野川沿いの円墳は、六世紀後半から七世紀前半 […]