氷室神社文化興隆財団

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奈良貴族の時代史 長屋王家木簡と北宮王家

長屋王家木簡が発見されたのは、1988年の奈良そごうデパートの建設現場でした。このときに約3万5000点もの木簡が一度に出土しました。それから21年、長屋王木簡でどんなことが解明されたのでしょうか。 副題の北宮王家(きた […]

古代の風景へ

日本列島では、中国のことを意識しながら歴史を編んできました。遣唐使が唐の皇帝の前に、蝦夷を連れ出しているのは、自国が「蛮族」を従えていることを示すためです。平城京の羅城も、羅城門の左右にしか造られておらず、中心部を外れる […]

戦争の日本史2 壬申の乱

壬申の乱は、古代史上最大の戦乱ですが、この特徴は、朝廷に対して反旗を翻した側が勝利した点にあります。 著者は、この壬申の乱の真の首謀者は鸕野(うの)皇女、後の持統天皇であるといいます。それは、確実に草壁へと継承させること […]

古代仏教をよみなおす

古代仏教は国家仏教で、仏教が民衆に広まるのは鎌倉時代のこととされていました。著者は、こうした古代仏教史の常識的な歴史を疑い、新しい歴史像をめざしています。 仏教伝来から一世紀を過ぎる頃には、地方豪族の仏教が盛んとなり、各 […]

三輪山 日本国創成神の原像

著者は、各地の三輪山と三輪神を祀る土地を細かく調査・検討します。その結果、六世紀の欽明・敏達王権が、三輪山の大己貴神(おほあなむちのかみ)を諸国・諸地方の拠点となる聖山に一斉に勧請・分祀されたものといいます。 大己貴神は […]

<都>の成立―飛鳥京から平安京へ―

本書は、「古代王権の都」と「平安京の人びと」の二部構成で、飛鳥・藤原京にはじまる日本の古代都城の形成から、平安京までを内容とします。〈都〉をキーワードに、歴史学、考古学、国文学それぞれの立場から、今日まで解明されてきた成 […]

古事記の宇宙(コスモス)―神と自然―

著者は、『古事記』の自然と神を語るとき、中国で成立した道教との関わりが深いといいます。道教における万物生成論は「気」を基盤として展開されます。この道教の万物生成論にみる「気」を『古事記』では「霊」に置き換えたとすれば、中 […]

正倉院文書の世界

正倉院文書は主として東大寺の写経所の事務帳簿が残ったものであり、戸籍などは反故紙としてウラが写経所で使用されたために今日に伝えられたものです。 著者は、大学の学部生のときに、写経所の会計帳簿の中で、やたらと「薬」を購入し […]

飛鳥の木簡―古代史の新たな解明

木簡にはあまり込み入った内容は書かれません。軽微な内容が多く、用が済めばただちに不要となります。しかし、一方で、何度も削って再利用できるというメリットがあり、頑丈であったので人や物の移動に関わって用いられることが多かった […]

日本古代史を学ぶための漢文入門

漢文が自由に読めたら、古代史をもっと楽しく学べるのにと思う人や、奈良の古代史をもう少し深く調べてみたいという人もいるでしょう。 第Ⅱ章では、『令集解』『類聚三代格』『続日本後紀』などの漢文史料を解読する手順や方法が述べら […]