古代仏教をよみなおす
古代仏教は国家仏教で、仏教が民衆に広まるのは鎌倉時代のこととされていました。著者は、こうした古代仏教史の常識的な歴史を疑い、新しい歴史像をめざしています。 仏教伝来から一世紀を過ぎる頃には、地方豪族の仏教が盛んとなり、各 […]
古代仏教は国家仏教で、仏教が民衆に広まるのは鎌倉時代のこととされていました。著者は、こうした古代仏教史の常識的な歴史を疑い、新しい歴史像をめざしています。 仏教伝来から一世紀を過ぎる頃には、地方豪族の仏教が盛んとなり、各 […]
著者は、各地の三輪山と三輪神を祀る土地を細かく調査・検討します。その結果、六世紀の欽明・敏達王権が、三輪山の大己貴神(おほあなむちのかみ)を諸国・諸地方の拠点となる聖山に一斉に勧請・分祀されたものといいます。 大己貴神は […]
本書は、「古代王権の都」と「平安京の人びと」の二部構成で、飛鳥・藤原京にはじまる日本の古代都城の形成から、平安京までを内容とします。〈都〉をキーワードに、歴史学、考古学、国文学それぞれの立場から、今日まで解明されてきた成 […]
著者は、『古事記』の自然と神を語るとき、中国で成立した道教との関わりが深いといいます。道教における万物生成論は「気」を基盤として展開されます。この道教の万物生成論にみる「気」を『古事記』では「霊」に置き換えたとすれば、中 […]
正倉院文書は主として東大寺の写経所の事務帳簿が残ったものであり、戸籍などは反故紙としてウラが写経所で使用されたために今日に伝えられたものです。 著者は、大学の学部生のときに、写経所の会計帳簿の中で、やたらと「薬」を購入し […]
木簡にはあまり込み入った内容は書かれません。軽微な内容が多く、用が済めばただちに不要となります。しかし、一方で、何度も削って再利用できるというメリットがあり、頑丈であったので人や物の移動に関わって用いられることが多かった […]
漢文が自由に読めたら、古代史をもっと楽しく学べるのにと思う人や、奈良の古代史をもう少し深く調べてみたいという人もいるでしょう。 第Ⅱ章では、『令集解』『類聚三代格』『続日本後紀』などの漢文史料を解読する手順や方法が述べら […]
日本霊異記は、薬師寺の僧景戒が平安時代初期に編集した説話集です。 霊異記は、神話と共通する様式や要素がいくつも見いだせるのに、どれも神話から隔たっているように見えること、霊異記以前には見られない話がたくさんあり、伝承世界 […]
本書がはじめて発刊されたのは、昭和39年(1964)なので、42年ぶりの復刊となります。 冒頭で、大和の山々(青垣山)と国原(奈良盆地)との関連が述べられ、本文扉の前にある「大和の山」と「大和の川」の二つの地図は、万葉歌 […]
各編は大和の伝統食や大和産の食材の由来、調理法をわかりやすく解説します。節分、初午、雛祭り、端午の節句お彼岸などに食べる食事、大和茶、吉野川のアユ、はるさめ、柿の葉ずし、大和スイカ、三輪そうめん、奈良漬等の […]