氷室神社文化興隆財団

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全集日本の歴史 第七巻 走る悪党、蜂起する土民

巻頭には、鎌倉末期の悪党による春日社のご神体の神鏡を盗んだ事件を取り上げます。これは、興福寺の一乗院と大乗院の門跡の対立抗争に利用された悪党が、鎌倉幕府によって制圧されて、切り捨てられた悪党が反撃したものといいます。上層 […]

シリーズ歩く大和 古代中世史の探求

大和は遺構や遺物、古文書や古記録、習俗や景観など多種多様な史料が、濃密に残された地域の一つです。この大和の古代・中世史を広く深く理解するために、「大和を歩く会」が発足。本書は、このメンバーが、実施した踏査のなかで、気付き […]

山城国一揆と戦国社会

南山城の土着の領主である国人たちは、応仁の乱終結後も延々と跡目争いを繰り広げていた守護大名畠山氏の影響を排除し、惣国と呼ばれる自治的な支配を実現しました。 山城の国人たちの中には興福寺の僧兵である衆徒(しゅと)であったも […]

中世の興福寺と大和

本書の第一章では、おん祭りの草創期から鎌倉期の日使、流鏑馬、それに春日権現験記絵に焦点をあてて論述しています。第二章は興福寺の大和国支配について、菩提山僧正信円、勧進、院家領荘園からアプローチし、第三章は鎌倉後期から南北 […]

寺院・検断・徳政 戦国時代の寺院史料を読む

本書の構成は、会員の個別論文からなる「研究編」、薬師寺関係の未翻刻史料からなる「史料編」、中世の法隆寺・薬師寺に関する用語を解説した「用語編」の三部構成です。 戦国大名が残した史料で戦国時代の歴史が明らかにできますが、大 […]

中世畿内における都市の発達

本書は、荘園領主都市の京都および奈良の発達と阪神地方の荘園と西宮および堺の発達をテーマとします。著者の学位請求論文の刊行公表です。 この地方の発展は、京都・奈良の発達を支え、京都・奈良の発達がこの地方の発達を促進しました […]

戦争の日本史11 畿内・近国の戦国合戦

著者は、畿内・近国では、戦国大名たちが領域を広げ、地域を統合していく通俗的なイメージとは相違し、政治権力による合従連衡による戦いが続き、多彩な武将たちによる出入りの激しい戦争が続いたといいます。 中世の大和でも、一五世紀 […]

奈良貴族の時代史 長屋王家木簡と北宮王家

長屋王家木簡が発見されたのは、1988年の奈良そごうデパートの建設現場でした。このときに約3万5000点もの木簡が一度に出土しました。それから21年、長屋王木簡でどんなことが解明されたのでしょうか。 副題の北宮王家(きた […]

古代の風景へ

日本列島では、中国のことを意識しながら歴史を編んできました。遣唐使が唐の皇帝の前に、蝦夷を連れ出しているのは、自国が「蛮族」を従えていることを示すためです。平城京の羅城も、羅城門の左右にしか造られておらず、中心部を外れる […]

戦争の日本史2 壬申の乱

壬申の乱は、古代史上最大の戦乱ですが、この特徴は、朝廷に対して反旗を翻した側が勝利した点にあります。 著者は、この壬申の乱の真の首謀者は鸕野(うの)皇女、後の持統天皇であるといいます。それは、確実に草壁へと継承させること […]