大和古物漫遊
本書は、奈良にゆかりのある漆器、焼物、書画などの「古物」の魅力を語ります。 今まで、美術館や博物館の図録などで、物の写真と解説が付けられているのを見てきましたが、なにか物足りなさを感じていました。この物足りなさは、物の技 […]
本書は、奈良にゆかりのある漆器、焼物、書画などの「古物」の魅力を語ります。 今まで、美術館や博物館の図録などで、物の写真と解説が付けられているのを見てきましたが、なにか物足りなさを感じていました。この物足りなさは、物の技 […]
奈良は、わが国最大の甲冑生産地で、奈良甲冑師の在銘品は、畿内、山陽道はもとより、土佐、伊予から美濃、駿河、相模、信濃など広範な地域に及んでいます。大内氏や武田氏など、東西の武門の名門が地元の神社に奉納する甲冑を奈良で調達 […]
本書がはじめて発刊されたのは、昭和36年(1961)である。この書のもととなる原稿は、産経新聞で同年11月から毎週一回ずつ連載されました。百回におよぶ連載は、京都・奈良からはじめられました。地域別に見ると京都45、奈良3 […]
法会は祈願、供養、追善などの目的をもって催され、法要は法会で勤修する仏教的な儀式です。法要は何曲かの声明を組み合わせ、ふさわしい所作と共に儀礼としての形式を整えたものだから、ある意味で、声明が法要の中核を担っている。法要 […]
奈良の寺社は、能・狂言の誕生のうえで大きな役割を果たしてきました。興福寺修二会(しゅにえ)では、堂への悪鬼・邪神の侵入を防ぐために咒師(しゅし)と呼ばれる役による密教的な結界の作法が行われましたが、これは、寺院に参勤した […]
雅楽や舞楽の伝習とその発展に寄与された著者が、雅楽の解説と奈良の雅楽の歴史や南都楽所の活動を紹介したものです。 現在、奈良県内の舞楽面の遺品は非常に多く、重要文化財に指定されているものは八十二面にものぼり、全国の55%が […]
著者は、興福寺と春日社で行われた田楽・延年・猿楽の三つを取り上げ、寺社と芸能にまつわるエピソードを紹介しています。 田楽は北条高時が熱中していたことで有名ですが、興福寺僧も、おん祭りで田楽法師に豪華絢爛な装束を下げ渡す役 […]
江戸期の上方では、江戸幕府の武家式楽の能とは異なる独自の能楽文化が花開いていました。 本書では、南都禰宜衆の演能活動が大きく取り上げられています。禰宜の演能活動の歴史は、南北朝からの長い歴史を持っていました。はじめは南都 […]
『長闇堂記』は春日社(現春日大社)の神人(じにん)であった久保権太夫(1571~1640)が著した茶湯の回想録です。『長闇堂記』には「侘数寄」という言葉が使われていますが、これは、貧しいためによい茶道具がなく、よい料理も […]
本書は、『山上宗二記』の入門書である。宗二は、利休の弟子で堺の商人で、秀吉にも仕え当時の茶の湯の中心にいた人物でした。その内容は、宗二が弟子に伝えた茶の湯の歴史、名物の茶道具の覚書で、茶の湯が大成されつつある時代の姿を今 […]