大和国吉野郡北山郷 倉谷家年代記
本書は、奈良県吉野郡北山郷(下北山村)にある倉谷家に伝わる年代記です。倉谷家は近世には庄屋などを務め、明治にも村の要職についています。内容は、慶長3(1598)年から明治42(1909)年の311年におよぶ村内の出来事や、外の情勢が記されています。
村内の出来事では、嘉永5年(1852)7月や慶応2年(1866)8月の大水害、翌年2月に一週間燃え続けた山火事、嘉永7(1854)年6月の大地震などが記されています。天誅組の変では、天誅組や追手の藤堂藩、紀州藩、郡山藩の軍勢が宿泊し、緊迫した情勢を伝えています。また、北山郷桑原村の瀧巌寺に入った盗人10人を村中で追いかけ捕縛して奈良奉行に引き渡した記録されています。
村内の出来事では、嘉永5年(1852)7月や慶応2年(1866)8月の大水害、翌年2月に一週間燃え続けた山火事、嘉永7(1854)年6月の大地震などが記されています。天誅組の変では、天誅組や追手の藤堂藩、紀州藩、郡山藩の軍勢が宿泊し、緊迫した情勢を伝えています。また、北山郷桑原村の瀧巌寺に入った盗人10人を村中で追いかけ捕縛して奈良奉行に引き渡した記録されています。
本書は、下北山村の歴史を理解するための重要な史料集であり、今後の村史・地域史研究に大いに役立つものと思われます。